「修学旅行の定番といえば京都。でも、奈良の魅力には勝てない」
ボクは常々、そう周囲に吹聴しているのだが、未だにみんな京都だけ行こうとする。奈良には京都にない情緒、荘厳さ、美しさがあるのだが、大仏しかないと思っている人のなんと多いことか・・・。
そんなわけで、一緒に京都を観光した友人を「なら燈花会」に連れだした(ボクもはじめてだったけれど)。
暗闇に浮かぶ興福寺五重塔
さて、「なら燈花会」ってなんだ?と思う方もいるだろう。
“とうかえ”と読む。
世界遺産の建築物が立ち並ぶ(&鹿がわんさかいる)奈良公園で、毎年夏に開かれるイベントだ。奈良の様々なスポットにろうそくが置かれる。
詳しいことは、説明するよりも見てもらったほうが早い。
まずは興福寺に向かった。
薄っすら紅くライトアップされた世界遺産・興福寺五重塔。そして、そのまえに並ぶろうそくのほのかな灯り。
なんという光景!
ロマンチックにも見えるし、荘厳にも見えるし、ちょっと怖い気もする。
こんなムードがあって、フォトジェニックなイベントを、みんな知らないなんてもったいないなぁ!
ろうそくだけでなく、お祭りのように屋台が出たりもする。
カップルや家族連れで大賑わい。
まるで『千と千尋の神隠し』の世界 浮見堂
少し行くとあるのが浮見堂。
まるで『千と千尋の神隠し』の世界。
湖面にろうそくの灯りが写って、幻想的な景色を作りだす。
ボートにも乗れるので、カップルだらけだったが、気にせず撮りまくる(笑)。
一面ろうそくの道がどこまでもつづく
つづいて、浅茅ヶ原へ。ちょっと趣が変わって現代的?
そして、春日野。
奥に見えるのは東大寺大仏殿。
1300年の歴史を誇る建物と見事に調和している。
「なら燈花会」。
奈良1300年の歴史を感じるも良し。カメラ片手にインスタ映えを狙うも良し。デートにも良し。
いずれにせよ、大満足できるイベントだ。行って損はない。
最後は友人も「奈良、おもしろいなぁ」とかつぶやいていた。そう、奈良はいいんですよ!