日本地球惑星科学連合大会。通称、JpGU。年に一度開かれる日本最大級の地学系のお祭り、じゃなくて、れっきとした学会である。
でも地学好きにとってはお祭りだ。
ご覧の通り、今年も幕張メッセ。
この広い中でポスターとかブースが散らばってるの見ると、「ウォー、今年も来たぜー!」って感じがする(二年ぶり)。
以前よりビジュアル要素の多い展示が増えた気がする。
NASAのHyper Wall
とりあえず毎年恒例、NASAの「Hyper Wall」へ。
高校の頃、ここでNASA職員に英語がカタコトで面倒臭がられたのはいい思い出。
それにしても、まるで『STAR WARS』を見ているようだ。
これが実写とは……。美しいの一言に尽きる。
ところでこの「Hyper Wall」、NASAも予算がなくて大変らしく日本に来る承認をもらうのが難しいそうだ。
だからJAXAにも協力してもらったり、何かと大変なんだそう。ちなみにモニターはJAXAから借りているらしい(いかにもNASAはすごいぞって見せ方しているクセに!)。
あと、配っているポスターや冊子が余ると、持ち帰るにも廃棄するにもお金がかかるので全部配ってしまいたいんだとか。
そんな話を、JAMSTEC(海洋研究開発機構)の人から聞いた。
いやはや、NASAも大変なご時世である。
【後日談】トランプがNASAの教育部門廃止を決定したから、もう来ないのだろうか。頼むから来年も来てくれ〜!
ダンボール製 金星探査機あかつき
今回の会場で一番目立ったのは間違いなくこれ。
実物大の金星探査機「あかつき」。
近くまで寄らないと分からないけれど、なんとこれ、ダンボール製!
高校生が作ったそうだ。完成度が素晴らしい!
一回目の軌道投入で壊れたらしい、あかつきのメインエンジン。今はどうなっているのだろうか?
まあ遅れたけれど最後は軌道に入れたし、結果オーライである。
ペンシルロケット
そして、今年は研究機関ではなく地方自治体「国分寺市」が参戦。
「ペンシルロケット」実物展示。
知らない方のために。
「ペンシルロケット」は、日本の宇宙開発の礎となった小さな小さなロケットだ。開発リーダーは糸川英夫先生(日本宇宙開発の父)。上ではなく水平に発射して大量にデータを取ったというのがポイント。
いや〜、こんなところで会うとは、ペンシルロケット。
なんだか1/2A型モデルロケットっぽい(笑)。
よく見るとかなり精巧で、フィンの角が空気抵抗抑えるために落としてあったり。でも、後ろの方が鋭いのはなぜだろう?
TMTとALMA
そして、国立天文台のTMTとALMAのブース。
いろいろな場所で宣伝しているのが、なんとなく毎回見に行ってしまう。
口径30m級の天文台をつくる国際プロジェクト「TMT」の模型。
チリにある最新鋭の電波天文台「ALMA」の受信機。
ジュニアセッション
いつも楽しみにしているのは高校生のポスター発表だったりする。ボクも昔発表した懐かしい場所だ。
結構分かりやすくおもしろいものが多い。
地球照の色から地球の色調べたとか、ライトダウンの効果とか。おもしろかった。
というわけで、今年も盛りだくさんなJpGUだった。