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Webサイトやブログなどで宇宙の画像を使いたいことはよくある。だが研究機関ごとに利用規約が異なっていたり、英語だったりと厄介だ。そこで簡単に調べてまとめてみた。

※あくまでも個人がネットで調べたものです。間違っていても当方では一切責任を負いかねます(間違いを教えていただけるとうれしいです!)。

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注意事項

各機関の利用規約を見るまえに大事なお話をいくつか。

広告収入は商用利用扱い

Webサイトやブログを運営している人のなかには、サーバー代の工面や利益を上げるために広告を載せている方もいらっしゃるだろう。アフィリエイトやアドセンスとよばれているものだ。

これははたして商用利用なのか、それとも非営利活動なのか? それによって画像を使える範囲にもかぎりが出てくる。

詳しくはまた別の記事に追記予定なので参考にされたい。単刀直入にいえば、アフィリエイトやアドセンスは商用利用と考えるべきようだ。

例外について

ここに書いたことはすべての画像に適用されるわけではない。画像によって少しライセンスが変わってくることもある。たとえば人が写っている写真、複数の団体が関わっている写真などは、詳細を各自で調べてほしい。

NASA

宇宙関連の画像といえば、まずはNASAを期待してしまいがちだ。膨大な量だし、太陽系のすべての惑星に探査機を送り込んだのはNASAだけ。

画像:NASA

早速、NASAの利用規約を見てみよう。

[外部サイト]Media Usage Guidelines | NASA

たまに見ていたのだが、2019年になって(?)更新されたようだ。どう変わったのかはよく分からない。

とりあえず非営利活動での利用について、大事な部分だけ要約してみた。

  • NASAのコンテンツは、基本的に著作権で保護されていない。
  • 教育・情報提供を目的とした非営利活動なら、写真ギャラリーや教科書、公の展示会、CG、Webサイト(個人運営含む)で使ってよい。
  • 報道機関、学校、教科書執筆で使うとき許可はいらない。
  • NASAの写真と分かるように書いて使うべし。

「NASA提供」と書けば自由に使って良さそうだ。では商用利用ならどうか?

  • NASAのものを商用利用する場合(広告に使うことも含む)、NASAはそのグッズやサービスを推奨することはない。
  • 個人が写っているものはプライバシー・肖像権から、本人の許可が必要。

つまり、商用利用もルールを守ればOKということらしい。Webサイトやブログにも「NASA提供」と書けば基本的には使える。

ただし例外や注記もたくさんあった。NASAのロゴの扱い、宇宙飛行士や従業員が写っているもの、NASA以外の著作権保有者がいるもの、グッズづくりと販売、本格的な番組製作などなど……細かなことは上のサイトで確かめてもらいたい。

ひとまず宇宙の写真を使う分には、NASAの画像はおおむね自由に使って大丈夫そうだ。

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JAXA

日本の宇宙機関JAXA。JAXAにしかないお宝画像もいっぱいある。

詳細は以下のページを参考。日本語なのはありがたい!

[外部ページ]JAXA | サイトポリシー・利用規約

ひとまず「(1)著作権について」を要約すると……

  • JAXAのものは著作権で守られている。
  • 著作権法で認められている「私的使用のための複製や引用等」以外は、JAXAの許可がないと利用禁止。
  • 引用でも、JAXAのものと分かるように書くこと。

これを見ると、基本的には使えないということになる。それでも「(2)利用の範囲」に可能性を見いだしたいと表を見てみるが、Webサイトやブログでの使用については特に書かれていない。しかも、先ほど書いた著作権法で自由に認められている(と思う)引用等も、許可が必要であるかのような説明がある・・・。

ボクは法学部でもないし、法律のことはイマイチよく分からない。そこで直接JAXAデジタルアーカイブス問い合わせ窓口にメールをしてみた。残念ながら返信なし……。

それでも諦めがつかないので、もう少しネットでリサーチしてみると、興味深いページが次々と出てきた。

[外部ページ]個人blogでJAXAの画像を利用するには

上のページの方は、じかにJAXAに出向いて聞いてきたようだ。それによると申請すればOKとのこと。ただしアフィリエイトやアドセンス広告を掲載している場合については書かれていない。

[外部ページ]JAXA素材の個人ブログ・ホームページでの使用について

先ほどのブログ記事の方も含めて、宇宙関連の報道に携わる方などが議論したツイートをまとめたもの。

これらの記事を読んで総合的に判断すると、こんな感じになるだろう。

  • アフィリエイトやアドセンス広告を掲載している場合、商用利用と見なされて有償利用になる。
  • 広告収入を得ていなくても、毎回JAXAに申請が必要。
  • 申請しても返信は遅い(または返ってこないことも)。

残念だが、JAXAの画像はほぼ使えないと考えたほうが良さそうだ。

このことをツイートしたところ、耳寄りな情報をいただいた。

[外部ページ]宇宙科学研究所のデータポリシー

JAXA内で探査機の運用などをしている宇宙研では、一部の画像やデータを使うことができるようだ。JAXA、よく分からんぞ・・・。

国立天文台

JAXAと並んで日本を代表する宇宙関連の機関。主に望遠鏡で撮影された画像など、天文のデータが見られる。

こちらは少し前にWebサイトがきれいになって、規約も改定された。とても分かりやすい。

[外部ページ]国立天文台ウェブサイト著作物利用ガイド

個人のWebサイトやブログについて、大事そうな部分を中心に要約すると……

  • 基本、自由に使ってOK。
  • 模写などの改変も可。
  • クレジットは書くこと。
  • 利用申請も必要なし。広告収入を得ていたら利用連絡はしておく。
  • 本や番組ではなく、グッズをつくって販売するなどは、申請したうえで有償利用。
  • アルマ望遠鏡や4D2Uプロジェクト、理科年表などは上記とは別。

だいたい自由に使ってOKとはNASA並みではないか。すごい。国立天文台、ありがとう!

ESA

ヨーロッパ宇宙機関ESA。彗星を至近距離から撮影したり、分かりやすくかわいらしいデザインのポスターを広めたり、貴重な画像・映像が盛りだくさんだ。

ESAの画像利用規約は以下。

[外部ページ]Copyright Notice Images / ESA

内容はけっこうNASAと似ている部分も多い。ESAの画像を無料で利用したい場合について、要約すると……

  • クレジットを書くこと。
  • ESAは商用グッズやサービスを推奨することはない。
  • 個人が写っているものはプライバシー・肖像権から、本人の許可が必要。
  • 広告や商用利用の宣伝で使う場合、レイアウトとコピーを事前に提出。

そして大事なことは、ESAの画像や映像は「CC BY-SA 3.0 IGO」ライセンスで保護されている。これは国際的に通用する著作物利用のルールのひとつだ。「CC BY-SA 3.0 IGO」のルールは以下のとおり。

[外部ページ]Creative Commons – CC BY-SA 3.0 IGO

簡単にまとめると……

  • 営利・非営利問わず、複製・配布・改変は自由。
  • クレジットを表記すること(CC BY-SA 3.0もリンク付きで書く)。
  • 改変しても利用条件は同じにすること。

このルールにしたがえばいいので、ESAの画像はけっこう自由に使える。さすがヨーロッパは先進的だ。ただ、すべてというわけではないようなので、毎回確認はすべきだろう。

SpaceX

宇宙開発業界の東インド会社。世界を席巻しているだけに、画像を使いたいことは多い。利用規約のページは以下。

[外部ページ]Trademarks, Copyright s and Other IP at SpaceX

要約すると……

  • SpaceXのオンライン画像・ビデオはパブリック・ドメイン(著作権なし)で、自由に使ってOK。
  • ロゴマークやトレードマークなどは基本的に利用禁止。

SpaceX、やっていることもいろいろぶっ飛んでいるけれど、ここでもぶっ飛んでいた。こういうオープンな姿勢は素晴らしいですね。

Roscosmos

ロシアの国営宇宙開発企業ロスコスモス。世界初の人工衛星スプートニク1号など、ソ連時代から引きつがれたお宝写真や動画があるはず!(今回は見つけられなかった)

ところがどんなに探しても、規約のページが見つからない。ロシア語ならあるのかもしれないが、ボクが知っているロシア語は「ウラー!」と「ダー!」だけなので、英語で探すしかない。

結局見つからなかったが、米Yahoo!の画像共有サイト「flickr」に写真が上がっているのを発見した。

[外部ページ]Roscosmos | flickr

「flickr」にはすべての写真に利用可能な条件が書かれている。Roscosmosの場合は「CC BY-NC 2.0」。これが基本方針なのだろうか。

[外部ページ]CC BY-NC 2.0

簡単にまとめると……

  • 複製・配布・改変は自由。
  • クレジットを書くこと(CC BY-NC 2.0もリンク付きで書く)。ライセンスの変更があればそれも示すこと。
  • 利用は非営利活動のみ。

したがって、アフィリエイトやアドセンス広告を表示したまま掲載はできない。そこだけ注意すれば自由に使えそうだ。

ISRO

インドの宇宙機関ISRO。日本ではなかなか聞かない名前だが、実は数多くのミッションをこなし躍進中。

ISROの規約は以下のページに英語で書かれている。

[外部ページ] Terms of Use – ISRO

それによるとISROのウェブサイトに使われている資料は、すべてISROに著作権がある。使う場合はISROに連絡するように、ということらしい。それぞれ個別対応のようだ。

追加予定

  • ESO
  • JPL
  • DLR
  • Blue Origin

その他、要望があればお問い合わせください!

宇宙の画像を使うには? まとめ

個人のWebサイトやブログで各機関の宇宙関連の画像を使うとき、注意したいことを簡易表にまとめた。ご参考まで。

機関名掲載(広告収入なし)掲載(広告収入あり)改変クレジット表記
NASA○?必要
JAXA△(申請が必要)✕(有償利用)必要
国立天文台○(利用報告)必要
ESA必要
SpaceX不要
Roscosmos必要
ISRO?(個別連絡)?(個別連絡)必要?

※例外もあるので注意!

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