昨晩は光害研究仲間と「闇歩きツアー」なるものに行ってきた。
あえて街灯のない暗闇を歩くことで、いかに普段、無駄な明かりを使っているかを体感したり、昔の人々と同じ環境に身を置いて闇の中での人間本来の能力を知ろうというものだ。
半分はホタル目当てだったりするのだが。
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夜の森でホタルを見る
お分かりいただけるだろうか、奥で飛んでいる。
こういう明るい「ゲンジボタル」と、微かに光る「ヘイケボタル」がいる。
写真写りは「ゲンジボタル」が圧倒的なのだが、肉眼では「ヘイケボタル」のほうが美しく感じる気がする。
是非読者の皆さんには、肉眼で「ヘイケボタル」が飛んでいる光景をご覧いただきたいものだ。
驚くべきことにホタルは警戒心ゼロだ。手の上を普通に歩く。
今回はツアー参加が目的でまともな写真は撮れなかった。いつかしっかり撮りに行こう。
闇を怖がる方が多いが、実は神秘的でとても心地よいもの。
目の慣れ具合にはかなり個人差があるそうだが、意外とライトなしでも森の中を歩くのは怖くない。
普段明かりのある生活をしていると、闇の心地よさを忘れてしまうのだろう。実に心が落ち着く。
本当の夜の暗さ
さて、帰りになかなか面白いものを発見した。
写真の左が関東平野上空、右が関東山地上空。夜空の明るさが違うのが分かるだろうか?
これは雲の厚さによるものではなく、左側は東京の街の光が雲に反射している。東京の明かりが圧倒的に明るすぎる証拠である。光害。
右のダークサイドが本来?の夜空の明るさだ。東京の人は自然からかけ離れた世界で暮らしているが、あまりにも離れすぎて無自覚な方が多いような気がする。これは本当に良くない。
今こそ、ダークサイドの力を思い知るがよい!
(『STAR WARS』にこんなセリフがあったような、なかったような……)