昔は「白亜紀に生まれたかった」と思っていた、アロー(@shudooooooon)です。
上野の国立科学博物館(通称:科博)の大英自然史博物館展に行ってきた。
目当ては始祖鳥の化石。
ボクは小学生のころ、大の古生物好きだった。今でも興味はあるし、化石堀りにも出かける。
だから何度も写真で見た、始祖鳥の全身骨格化石を見に行かないわけにはいかなかった!
呪いのアメジスト
今回の展示会、始祖鳥ばかりではない。超一級のコレクションが、贅沢にも数歩おきに並んでいた。
まず人が集まっていたのが「呪いのアメジスト」。所有者に次々と不幸が襲いかかることで知られる、超有名な宝石。
でも見る人はといえば
「わぁ~きれい! 欲しいなぁ~!」
と歓声を上げていた。おい!
そこで一緒に行った鉱物マニアの先輩が一言。
「みんな分かってないな! カットしたら価値がなくなるだろ! 母岩付きの原石で見せろ!」
先輩、そこじゃないですよ、論点は(笑)。
三葉虫
三葉虫ペンダント。
これについては先輩と意見一致。欲しい!
土石流か何かに巻き込まれたのだろう、交尾しながら死んだ三葉虫たち。
これを見に行った友人との間でしばらく話題になった。この死に方は嫌だなぁ、って(笑)。
大プリニウス著『博物誌』
大プリニウス著『博物誌』。
世界の様々な見聞がまとめられている。たしか、ポンペイの噴火の詳細なんかも。
大英博物館、こんな物まで持っているのか、すごいな。
絶滅した巨鳥、モア
ニュージーランドで繁栄していたものの、絶滅した鳥「モア」。
身長が高く、爪がデカい。こんな奴が襲ってきたら恐怖だ。
イクチオステガ
古生代デボン紀に生息した、古生物図鑑には必ず載っている「イクチオステガ」の全身骨格化石。
ダーウィンの『種の起源』いろいろ
ダーウィンの『種の起源』。
説明の必要もないだろう。
こんなものまで! 化け物か、大英自然史博物館!
みんな素通りしてたけれど、これ、すごいんだよ!
ダーウィンが宗教の影響を恐れ、何年も進化論を発表しなかったとき、ウォレスという生物学者が、独自に進化論に辿り着き、ダーウィンに自分の考えをどう思うか、聞いた時の手紙。
これを見たダーウィンは、先を越されるのを恐れ、進化論を発表した。
惜しかったね、ウォレスさん。
ついに! 美しい始祖鳥の化石
そして、いよいよ始祖鳥と対面。
おお~っ、これが夢にまで見た始祖鳥化石か。
写真で見ると真上からの平べったい化石に見えるが、実際に見ると凸凹があって立体的であることが分かる。
素晴らしい……。美しい……。今にも動き出しそうであった。
これはもう見てもらうしかない。太古の生き物の骨なのに、美しいんだから。
今生きてなくてよかった……サーベルタイガー
そのあともいろいろ。
「スミロドン」。いわゆる「サーベルタイガー」。
このデカい牙で、首にグサりと噛みついて、狩りをしていたらしい。
一撃で気管がやられ、文字通り殺られただろう。怖っ。
生きていた頃を思い起こさせるオオナマケモノ
巨大哺乳類、「メガテリウム(オオナマケモノ)」。
おそらく人類の世界進出が原因で、絶滅に追い込まれた動物の一つ。
毛皮もあった。残っているんだなぁ! 生きていた頃を思い起こさせる。
おまけ 花崗岩の・・・
というわけで、本当に盛だくさんだった「大英自然史博物館展」だが、ミュージアムショップまで凄かった。
商品棚に並べられた石たちを追っていくと、至って普通の花こう岩。
じゃなかった、花こう岩クッション!
先輩と大笑いしながら即購入(笑)。
これだけ見ると、いつか大英自然史博物館も訪れてみたくなってしまった。