少し前にNikon D3400を買った話をした。

使い方に慣れてきたので、そろそろレビューをまとめておく。

 

CanonからNikonに乗り換えたワケ

前にも書いたけど、今回一眼レフを買い替えた理由は、愛用機Canon EOS kiss x5が壊れたから。

シャッター回数の寿命は大きく超えていたし、5年間ほぼ毎日使い倒した。

初めての一眼レフだったけれど非常に使い勝手が良かったので、使い始めの頃から納得のいく写真がたくさん残っている。

もし、また同じ予算でCanonのカメラを買うとしたら、間違いなくkiss x5を買いますよ。

そのくらい素晴らしいカメラだった。

 

ところが、ボクはNikonに乗り換えた。

 

 

Nikonにした理由は3つ。

 

1つ目 堅実な設計

 

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ボクが撮る写真は基本、風景写真。

動いている物体に瞬時にピントを合わせるAF機能が売りのCanonよりも、フィールドに出ても堅実な設計で壊れにくいNikonの方が安心できる。

これまでNikonのカメラはほとんど触ったことがなかったのだが、実際に触ってみて驚いた。

多少重い代わり、しっかりとした設計。

個人的にカメラは重いほうが持っている感覚があって使いやすい。

最近のカメラは軽量化しすぎてどうも性に合わないのだ。

そうは言っても、D3400もX5より多分軽いけど。

Nikonはレンズを回すにしてもCanonのカメラよりずっと重く、それなりに力を入れて回す。

フィールドでは打ってつけの頑丈さだ。

 

2つ目 暗色の美しさと繊細さ

写真の色合いがNikonのほうが自分好みだった。

Canonは大衆受けするカラフルで明るい色合いと言われるが、確かにその通りで、空を撮ると眼で見たものよりカラフルだし、白っぽいものは本当に綺麗に写る。

 

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上の写真でも明るい色の桜の花はきれいに写っている。

それに対し、少し暗い背景は明色に比べるとザラザラしている気がする。

 

僕が好んで撮るのは天体写真だったり、黄昏時の光の陰影だったりする。

使って比べて思うのはNikonのほうが暗い色が美しく写ること。

ザラザラがCanonよりも少ない。

夜の帳が下りる頃の空の色の微かなグラデーションも、見事に写すことができる。

 

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そして、CanonよりNikonのほうが繊細な写真を撮れる(気がする)。

広告などに向くのはCanonだが、ネイチャー写真や報道写真にはNikonのほうが良いという話は本当だった。

 

3つ目 宇宙からの写真

これは完全にボクの自己満足でもあるのだが、NASAがたくさん宇宙に持っていってるのはNikonのカメラだから。

半年ほど前、JAXAの方から聞いて初めて知ったのだが、NASAはアポロ計画の時代にはNikonのカメラを宇宙で使っていたらしい。

それを聞いて調べてみると、アポロ15号以降、本当に数多くの歴代の宇宙計画でNikonのカメラが採用されているのだ。

今では宇宙飛行士がISS(国際宇宙ステーション)で店頭に販売されているカメラを普通に使っているらしい。

そのひとつに採用されたと、少し前にSONYのカメラが大々的に宣伝されていたが、Nikonは人知れず昔から大量のカメラを宇宙に送っていたワケ。

Nikon、なんで宣伝しない!?

とにかくISSからの地球の映像や写真を見れば分かるが、美しく素晴らしい景色が繊細に記録されている。

 

 

まあ、これを見たらNikonに興味が湧かないわけないじゃん?

なんだかNikonの回し者みたいな口調だけど(笑)。

 

なぜD3400?

さて、会社がNikonと決まったところで、次は機種をどれにするかが問題。

Nikonの機種に関しては全然知らなかったから、ひとまずtwitterで聞いてみた。

予算5~7万円台(バイトではそんなに貯まりません)、Nikon、一眼レフ、天体写真・風景写真。

そこでオススメされた機種がD3300、D3400、D5500、D5600。

特徴をおおまかに表にしてみる。

※細かな特徴についてはご自分でご確認ください。この表はあくまで個人的に作ったもので、合っている保証はありません。

 

D3300 D3400 D5500 D5600
値段 5~6万円台 6万円台 8万円台 8~9万円台
フォーカスポイント 11 11 39 39
モニター 固定 固定 バリアングル バリアングル
最大ISO感度 12800 25600 25600 25600
bluetooth転送 不可 不可
wifi なし なし あり あり

値段はダブルズームキット(望遠と普通の2つのレンズ付き)で考えている。

 

これを見ると予算が許すのはD3300かD3400である。

この2つの大きな差はISO感度。

D3400ではかなり高感度でもノイズが少なく大丈夫という話が多かった。

 

さらに少し予算を増やせたとしてD5500、D5600も比較する。

フォーカスポイントは多いが、これはAFでの話。

MFで撮ることが多いボクには関係ない。

風景や天体写真で重要になってくるISO感度はD3400と同じだ。

つまり、ボクにとって安いD3400でも、値段の高いD5500、D5600でも撮れる写真は対して変わらない。

 

こうしてみると、あと関係してきそうなのはbluetoothによる写真転送機能とバリアングルモニター。

写真転送はSNSにすぐに載せられるように、ということらしい。

なくても気にはしないが、twitterもinstagramも使っているボクにはなんともありがたい機能。

こうしてD3400とD5600に絞られる。

 

残るはバリアングルモニター。

バリアングルは天体写真を撮る上では捨てがたい機能だ。

しかし、そのために2万もかけるか?

学生には負担が大きすぎる。

それなら這いつくばったり地べたに寝転んだりするほうがマシだ。

 

決定。D3400。

実機を見に行く暇はなかったので、ネットでポチった。

普段ブックマークをクリックするときと同じ感触で、バイトで貯めた6万3000円が一瞬にして消え去った。

恐ろしや。

 

で、これがあとで大問題を引き起こし、後悔することになった。

 

1つだけ見落としていた重大な欠点

早速、D3400が無事に届いて1週間後に星空の下でテスト撮影してみた。

ここで、それまで全く気付かなかった超重要な欠点に気付く。

 

ケーブルレリーズを挿すところがない!

 

そんなカメラあるわけないよなあ?

と、カメラの表面を撫でまわった。ない。

なんでレリーズ挿せないんだよ……

 

インターバル機能がないD3400でも、レリーズがあることを念頭に感度がいいからと選んだのだ。

想定外とはまさにこのこと。

 

しかも、問題はさらに。

致し方なく赤外線リモコンを購入しようと調べたところ、ボタンが一つ付いているだけ。

インターバルタイマーは付いていない。

これではタイムラプスができない。

そして最悪なことに、D3400に使えるのはこのリモコンだけなのである。

代替品も見つからない。

 

ああ……

6万3000円よ、いづこへ……

 

しかしちゃんと、解決策を見つけたからこうして記録に残しているんだな。

長くなるからつづきは次回。